サイト内検索

蔵・蒸留所


焼酎蔵の見学

立ち昇る白い蒸気、手造りの麹造り、原料であるさつま芋の丹念な選別と蒸した芋の甘い香り。仕込みの始まった焼酎蔵では、五感を通じて、臨場感のある焼酎造りを体感いただけます。

薩摩郷中蔵では工場見学を行っており、年間1万人程度のお客様が訪れています。天文館や鹿児島中央駅など鹿児島の中心部から30分程度の鹿児島市谷山に立地し、鹿児島市内から指宿・枕崎方面に向かう立ち寄りやすい見学施設です。

併設する本坊酒造のガイダンス施設『GALLERIA HOMBO』(ガレリア ホンボウ)では焼酎だけではなく、本坊酒造が製造している梅酒も試飲する事が可能です。見学だけではなく、鹿児島県内でも珍しい焼酎が試飲できる施設で限定の商品なども取り扱っています。是非足をお運びいただき、焼酎の魂を五感で感じとって下さい。

[所在地] 薩摩郷中蔵
〒891-0122 鹿児島県鹿児島市南栄3-27
TEL:099-822-7011
FAX:099-210-1220

薩摩郷中蔵を工場見学してみませんか? お申込み・詳細はこちらから

薩摩郷中蔵(さつまごうじゅうくら)

「薩摩郷中蔵」は、年間に仕込める数量が少なく、完全な手造り蔵として稀少価値の高い焼酎を造っています。薩摩郷中蔵では、手造り甕仕込みという、人の手による昔ながらの伝統製法で焼酎造りを行っています。蔵の名前は、焼酎造りの本質を人の手から手へ継承していく伝承の蔵として、薩摩独特の伝統的教育様式である「郷中教育」にちなんで命名されました。

「薩摩郷中蔵」では、本格焼酎の全容を広くお伝えするために蔵を公開し、さつま芋の収穫が始まる秋からは、実際に芋焼酎の本格的仕込み風景をご覧頂けます。薩摩焼酎の造りをその目で確かめ、自分が見たその焼酎を試飲することができます。

人から人へ 継承していく手造り焼酎伝承の蔵

工程は大きく4つに分けられ、麹造り、一次仕込み、二次仕込み、蒸留、という流れになります。まずはお米や麦、芋などを使用した麹造り、そして、出来上がった麹を使った一次仕込みにより酒母を造ります。さらに、出来上がった酒母にさつま芋を加え、二次仕込みを行い二次もろみを造り発酵させ、最後にもろみを蒸留してアルコールを取り出し、芋焼酎の原酒が完成します。薩摩郷中蔵では、麹造りから蒸留まで、約16日間かかります。

麹造り

焼酎造りは、麹を造る作業から始まります。芋焼酎の原料はさつま芋ですが、さつま芋だけで仕込むわけではありません。
一般的な本格焼酎の麹原料には、お米が使われます。(麹の原材料により、米麹・芋麹・麦麹などがあります)
まずは米を洗い、浸漬・水切りの後、甑(こしき)で蒸した後、麹台に広げ温度を冷まします。 蒸して冷ました米に、種麹と呼ばれる麹菌(麹菌の種類により、黒麹・白麹・黄麹などがあります)をまぶして、麹室の中にある麹台で一晩寝かせた後、麹蓋と言われる木の箱に盛り付け、さらに寝かせます。 麹室の中では、杜氏と蔵子による昼夜を問わない手入れが行われ、じっくりと丹念に麹は育っていきます。

薩摩郷中蔵での麹造りは、杜氏と蔵子による「手造り」。単に手作業や甕で仕込む焼酎ではなく、麹造りの方法によって「手造り焼酎」と謳えるかどうかが決まります。自然の換気、通気と手入れ撹拌によって造った麹を用いたものだけが手造り焼酎と謳えます。

一次仕込み

麹が出来上がると、次が一次仕込みです。一次仕込みとは、健全な酵母を大量に育てて増やし、酒母を造ることです。
一次仕込みの最初の作業が出麹と呼ばれるもので、甕の中に水と酵母、そして出来上がった麹を入れます。
これを約1週間かけて発酵させ、一次もろみを育てていきます。この時、もろみの発酵がうまく進み微生物が活発に活動できるよう、適切な温度管理が重要となります。寝かせているもろみの中では、「アルコール発酵」が進み、発酵中の炭酸ガスによる泡がぷくぷくと出ています。一次仕込みが終わった時点で、アルコール分は15%程度になります。
また、この時のもろみは麹菌の出すクエン酸により酸度の高い(酸っぱい)状態で、この影響により雑菌の増殖が抑えられ、温暖な土地でも健全な仕込みが可能となっています。

二次仕込み

次に、二次仕込みに移る訳ですが、その前に二次仕込みに使う原料の準備が必要になります。ここで初めてさつま芋が登場します。この二次仕込みで加える主原料によって、焼酎の種類が決まります。さつま芋を加えると芋焼酎、麦を加えると麦焼酎、米を加えると米焼酎、となります。

芋焼酎造りに使われるさつま芋の品種は、「黄金千貫(こがねせんがん)」が主流です。さつま芋は、まずは洗いから始め、その後アクの強い両端や傷みのある部分を手作業で丹念に切り取り処理していきます。いかに丁寧に処理を行うかで、出来上がる味が決まります。
綺麗に処理されたさつま芋は、その後蒸しをおこない、冷ましたものを粉砕し、出来上がった一次もろみに加えていきます。
芋焼酎の場合、米麹「1」に対して加える芋の量は「5」が基本的な比率となり、一次もろみの6倍の容量になります。
一次もろみに由来する「糖化酵素と雑菌を抑えるクエン酸」のもとで酵母によるアルコール発酵は進み、 約10日間かけて二次もろみは、アルコール分が約14%になります。

蒸留

そして、最後が蒸留です。二次もろみを、単式蒸留機に入れ、蒸気を吹き込み加熱すると、もろみの中のアルコール、水、香りの成分が蒸発します。この蒸気を冷却して液体として回収するのが蒸留で、垂れてきたものが焼酎の原酒となります。
蒸留を始めて、最初に垂れ始めるものはアルコール分約70%に近い度数の高いものですが、徐々に度数は下がっていき、約10%のところで蒸留を止めます。最終的に原酒のアルコール度数は35~38%となります。

出来立ての原酒は、若々しく華やかな風味で、様々なうまみ成分によりやや白く濁っています。その後、原酒は、味や成分を安定させ熟成させるため甕やオーク樽、タンクなどで貯蔵され商品化を待ちます。 出来立ての新酒の味わいも格別なものがあり、毎年秋に限定で商品化され、旬の焼酎として人気があります。 原酒として商品化する場合は、熟成させた後、一滴の水も加えることなく瓶詰めします。焼酎の醍醐味が味わえる「焼酎の魂」といえるもので、その味わいは格別です。

杜氏

杜氏 大迫 忠彦

大迫 忠彦:1970年生まれ 鹿児島県鹿児島市出身

黒瀬杜氏から焼酎造りを学んで10年。焼酎造りに携って、まだまだ年月はたちません。
焼酎造りには、農家の方々に大事に造って頂いた「良い米・良い芋」が必要で、これを大切に扱ってこそ初めてうまい焼酎が造れます。
日々の焼酎造りに細心の注意を払い、1日、1日を大切にして、手造り蔵ならではの独特な雰囲気が伝わる「旨い焼酎」を造っていきたいです。

商品一覧

薩摩郷中蔵の商品はこちらから

戻る このページの先頭へ