山梨県石和地区は、秩父山塊を源とする笛吹川によって堆積した、水はけの良い砂礫土壌の恵みと育成期の温暖な気候がもたらす県内を代表する果樹地帯です。また、穂坂地区は茅ヶ岳山麓に位置し、日照時間が長く少雨冷涼気象区に属し、裾野を駆ける風や、やや粘性のある土壌がもたらす県内を代表するワイン醸造ぶどうの産地です。「甲州十年古酒2001年」は、この特色ある2つの産地で、2001年に収穫された完熟甲州ぶどうのみ使い、低温で長期発酵させました。さらに、古酒と呼ばれる区切りである、瓶詰めまでの10年間においても、低温(定温)で長期熟成させたワインです。若いワインには表現できない「落ち着きのある深み」と、「柔らかな熟成感」を持つ古酒らしい風格あるワインに仕上がりました。熟成による複雑な香りと、まろやかな味わい、やや甘口の甲州ワインです。